2025.02.21
2025年度 神戸大学GAPファンドプログラム(うりぼーファンド)応募要領
1. 趣旨・目的
産官学連携本部と株式会社神戸大学イノベーション(以下、「KUI」という。)は、JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)のSTART事業 大学・エコシステム推進型 大学推進型注1の採択を受け「神戸大学イノベーションファンドプログラム」を2020年度に創設し、⼤学発スタートアップの創出につながる優れた技術シーズに対し、GAPファンド(*2)の提供を行って参りました。また、JSTのSTART事業とは別に、神戸大学独自のGAPファンドを2020年度に設立し、以降毎年度GAPファンドの提供を行って参りました。
また、このほど、神⼾⼤学が共同機関として参画する関⻄スタートアップアカデミア・コアリション(以下、「KSAC」という。)は、2023年度にJST基金事業「スタートアップ・エコシステム共創プログラム」に採択され、KSAC-GAPファンド(*3)として、2024年度からのプログラムの公募を開始しております。
こうした背景のもと、神戸大学の技術シーズの社会実装と大学発スタートアップの創出を目的とし、神戸大学独自のGAPファンドである神戸大学GAPファンドプログラム(通称「うりぼーファンド」)(以下、「本事業」という。)の2025年度の公募を行います。
なお、ご応募に当たり、本事業は一般的な研究を目的とする助成事業ではなく、大学発スタートアップ創出促進の観点から、起業を視野に入れた実証研究・事業化検証を目的とする助成事業であることを十分ご認識頂けますと幸いです。また、本事業の採択によって研究開発及び事業化計画をブラッシュアップし、さらにKSAC-GAPファンドの申請へとステップアップを目指す意欲的な研究開発課題のご応募を推奨しております。
以下の要領で募集しますので、奮って応募いただくようご検討ください。
2. 助成対象
(1)対象となる研究開発課題
原則として神⼾⼤学の技術シーズを基にした⼤学発スタートアップの設立と事業化を視野に入れ、、試作品製作、事業化仮説検証のためのデータ取得(実験、計算シミュレーション、マーケティング調査等)、ビジネスモデルのブラッシュアップ等を目的とする研究開発、及び事業化の検証(以下、「本研究開発」という。)を対象とします。研究開発分野に関する特段の制限はございません。
(2)申請者(以下、「申請者」又は「研究開発代表者」という。)
応募時点かつ2025年度において、神戸大学に所属する教職員(研究員、非常勤教職員を含む)、及び学生(ただし、申請者が学生の場合は、指導教員が主たる共同研究開発者として本研究開発に参加することが必要となります。)
特に、若手研究員(学生を含む)からの積極的なご応募を推奨しております。
3. 助成事業の概要
(1)助成費用(以下、「本助成金」という。)
年度内 最大300万円
なお、本助成金は、研究開発内容に応じて研究開発代表者と協議のうえ決定します。
(2)採択件数
10件程度
(3)助成期間
2025年4月中(予定)~2026年3月末日
(4)助成対象経費
以下①ないし⑤の経費を対象とする。
但し、本研究開発の遂行に必要なものに限る。
① 物品費 :新たな設備・機器、備品、消耗品等を購入するための経費
② 人件費・謝金:以下の人件費を対象とする(但し、研究開発代表者、主たる共同研究開発者に対する人件費は除く)。
・研究開発に従事する研究者・学生(RA)等の従事率に応じた雇用等に要する人件費
・事業化に向けたビジネスモデル等を検証する経営者候補として検証に従事する研究者・学生(RA)の従事率に応じた雇用等に要する人件費
③ 旅費 :研究開発参加者等が行う資料・情報収集、各種調査、事業化に向けた研究開発の打合せ、成果発表等に伴う移動や宿泊に必要となる経費
④ 外注費 :以下の外注費を対象とする。
・本研究開発に直接必要なデータ分析等の請負業務を、仕様書に基づいて第三者に業務を外注する際の経費
・事業化支援を行うため、業務の一部を外注費(技術調査、特許戦略相談、人材サーチ会社、データベース使用料等)として他の最適な機関等に外注するために必要な経費
⑤ その他 :上記①ないし④以外で、本研究開発を遂行するための経費。例えば、有料のアクセラレーションプログラム等への参加費やユーザヒアリングを目的とした展示会への参加費等
なお、本助成金の使用にあたっては、公正かつ最小の費用で最大の効果があげられるように経費の効率的使用に努める必要があります。研究開発代表者は支出した金額と、その内容を提案書に記載した区分・項目ごとに整理し、証拠書類と対応付けられるように管理していただきます。証拠書類は精算確認のために提出を求めることがあります。
4. 応募期間
応募開始:2025年2月17日(月曜日)正午
応募締切:2025年3月21日(金曜日)正午(厳守)
5. 応募方法
「神戸大学GAPファンドプログラム(うりぼーファンド)」申請書 を電子メールにて産官学連携本部に提出ください。(提出先は下記12.参照)
なお、申請書様式の各記入枠に字数・行数制限などございませんので、必要に応じ、改行してご記入ください。また、図表などを添付いただき、分かりやすくご説明頂けますと幸いです。
6. 審査方法
学内および外部の審査員によるうりぼーファンド選考委員会で審査を行います。
オンラインでの面接審査を下記日程で開催する予定です。
・面接審査予定日時(オンライン):2025年3月25日(火曜日) 午前 ないし、
2025年3月28日(金曜日) 午後
面接審査では、3分間のプレゼン(資料の様式は自由)と5分間の質疑応答を予定しております。
なお、面接審査の日程調整のため、ご応募予定の方は、①ご応募の意思表明と②面接審査予定日におけるご都合、の2点について2025年2月28日(金曜日)までに事務局(下記12参照)までご連絡頂けますと幸いです。
採択課題決定は2025年4月初旬を予定しています。
7. 経費執行
本助成金は、採択者の所属する部局に予算配分する予定です。
8.経過報告・実績報告・DemoDay
プログラム期間中、研究開発及び事業化検証の進捗状況を産官学連携本部に報告いただく予定です。
また、プログラム期間終了後、研究開発成果及び事業化検証結果を産官学連携本部に報告していただく予定です。
さらに、「うりぼーファンド DemoDay(成果報告会)」を開催しますので、採択者にはご参加いただく予定です(詳細は後日連絡します。)。
9. 情報の共有について
応募のあった申請課題について、KUI、提携ベンチャーキャピタル等に申請書の記載内容を情報共有する場合があります。なお、これらの共有先とは秘密保持契約を締結しています。
10. 相談会開催について
応募期間中、本事業に関する相談会(オフィスアワー)を下記の通り2回開催予定です。
第1回:2025年2月21日(金曜日)12時~14時
第2回:2025年2月25日(火曜日)16時~18時
相談会は事前予約不要です。参加を希望される方は、産官学連携本部棟1階 ダイセルOIホール(
https://www.kobe-u-openinnovation.jp)にお越しいただくか、下記URLにご入場ください。
https://meet.google.com/cbi-xxdi-mgy
なお、相談会にご参加頂けない場合は、いつでも事務局にご不明点などご照会ください。
11. 知的財産
本事業の遂行上生じた知的財産(発明、ノウハウ、ソフトウエア著作物など)は、神戸大学の職務発明規定により、神戸大学に帰属するものとします。
また、申請者が学生の場合は、学生及び指導教員が双方署名の上、「学生と神戸大学の間で、研究成果として生じる知的財産権の取扱いについて取り決め、合意したこと」を確認できる確認書を提出することが必要となります。
12. 申請書提出先・問合わせ先
申請書提出、お問い合わせはメールにて下記の担当宛にお願いいたします。
神戸大学産官学連携本部(事務局:KUI)
〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1
Mail:gapfund.office@kobe-u-innov.jp
(*1) JST-START事業大学推進型
事業大学・エコシステム推進型 大学推進型では、大学にて、学内の研究開発代表者の技術シーズを基にした大学発スタートアップの創出にむけた研究開発課題の募集・選考、及び起業活動支援プログラムの運営を推進します。神戸大学は大阪工業大学と共同で2020年に採択されました。
https://www.jst.go.jp/start/univ-promo/index.html
(*2) GAPファンド
事業化に向けて、研究機関の研究成果と事業化の間のギャップを埋めるための資金。
(*3) KSAC-GAPファンド
神戸大学が共同機関として参画するKSACが、2023年度にJST基金事業「スタートアップ・エコシステム共創プログラム」に採択され、KSAC-GAPファンドとして、2024年度より、「ステップ1(応用研究)」と「ステップ2(概念実証とスタートアップ組成)」の2つのプログラムの公募を開始しております。詳細につきましては、以下リンクをご参照ください。
https://ksac.site/activity/corporate/