神戸大学は藤澤正人学長の強力なリーダーシップのもと「知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点」を構築することを新たなビジョンに掲げて、現代社会の様々な課題を解決するために、人文社会、自然科学、生命科学のあらゆる分野の強みを活用して、新たな価値とイノベーションの創出に取り組んでおります。
特に、教育・研究と並んで大学の重要なミッションである“社会への貢献”である学術研究成果の社会還元に関しては、産官学の連携が不可欠であることは言うまでもありません。
「産官学連携本部」は、産業界など社会のニーズに対して、全学から最適な研究シーズのマッチングを提案する「共同研究の創生」、複数の企業や研究者が大きなチームでイノベーション創出に取り組む「オープンイノベーションの推進」、研究者の発明を特許などの知的財産として権利化し、パートナー企業にご利用いただくために管理する「知的財産の管理活用」、さらには2021年10月に設立した “アントレプレナーシップセンター”において、先生方の起業支援はもとより、学生を対象とした “起業部”の活動を通して、起業家精神の醸成や原石の研究成果を事業化に向けて実証し、ベンチャー企業により社会での活用を図る「スタートアップの育成」とスタートアップを担う人材を経営学などのプロフェッショナル講師陣が育成する「アントレプレナーシップ教育」を通じて産業界・自治体・全学研究者とともに異分野共創によるイノベーションを生み出す窓口としての機能を果たして参ります。
また、神戸大学が100%出資した子会社として2020年3月に設立した「株式会社神戸大学イノベーション」は、産学連携のプロ人材と活力ある若手を揃え、民間企業としてのメリットである柔軟性と機動性をフルに発揮し、これまでにない積極的な産学連携を展開することで、大学に新たな風を巻き起こしています。さらに、2021年10月には「株式会社神戸大学キャピタル」と、国立大学では初となる民間資本によるベンチャーファンドである “神戸大学ファンド”を設立し、スタートアップ育成に傾注できる体制を整備しています。
神戸大学が社会に貢献するために、「産官学連携本部」「株式会社神戸大学イノベーション」「株式会社神戸大学キャピタル」は一体となって様々な産官学連携を展開してまいります。みなさまには、是非とも我々を活用していただき、産官学によるイノベーション創出にご支援を賜わりますようお願い申し上げます。