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戦略的イノベーション創造プログラム リアクティブ3Dプリンタによるテーラーメイドラバー製品の設計生産と社会経済的な価値共創に関する研究開発

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チームリーダーの抱負

研究開発責任者、設計・生産システム研究開発チームリーダー

おもてなしのものづくり—ユーザに対する喜びや満足感の提供が求められています。

神戸大学 貝原 俊也 教授
研究開発責任者、兼設計・生産システム
研究開発チームリーダー

本研究開発の狙い

私の専門分野はシステム工学で、研究対象として広くものづくり全般に携わってきました。最近のものづくりには、単に製品に対する品質や性能、安さの追求だけなく、製品を通じたユーザに対する喜びや満足感の提供が求められています。専門的には「Value in Useの実現」ということですが、はやりの言葉を使うとさしずめ「おもてなしのものづくり」といった感じでしょうか。この実現には、ユーザが喜ぶ製品を提供する立場のプロデューサと、満足する製品を使用したいと考えるユーザが、IoT(Internet of Things: モノのインターネット)と呼ばれる情報ネットワークを介して常につながり、一緒になってお互いの価値を創出することが求められ、これを我々は「価値共創」と呼んでいます。この結果、製品を作っておしまいの「つくる人工物」から、使用する中で次々と新たな価値が付与される「育てる人工物」へと変えていくことができます。
我々はこの考え方を、神戸における代表的な地域産業であるラバー製品に適用し、運動シューズを対象として革新的なものづくりの実現を目指します。その際、ラバー製品の価値共創を可能とする製造技術の要として、世界に先駆け、ラバー用3Dプリンタの開発を行います。このプリンタにより、様々なユーザニーズに対応できるテーラーメイドラバー製品の提供が可能となる訳です。

設計・生産システムの開発

設計・生産システム研究開発チームでは、ユーザの足部デジタル機能モデルの構築(設計)、IoTを駆使したインタラクティブデザイン技術(ユーザ)、テーラーメイド生産対応の「考える工場」の構築(製造)を価値共創ループの中で融合させ、デライトネスの高みへと順次スパイラルアップさせるシステムの実現を目指します。
このように本プロジェクトでは、近代ゴム発祥の地であり履き倒れの地でもあるここ神戸にて、世界をリードする革新的なものづくりの実現を目指し、産学官が一体となり頑張っています。どうぞご声援をよろしくお願いします。

素材研究開発チームリーダー

神戸大学 西野 孝 教授
素材研究開発チームリーダー

素材の開発

リアクティブ3Dプリンタで成形可能なラバー素材の研究開発を担当します。そのためには、成形と架橋のトレードオフの関係を克服していく必要があります。ラバーと3Dプリンタの組み合わせは世界初の試みです。この目的のため、兵庫県工業技術センターを中心とする添加剤ラバーのアプローチ、住友ゴム工業と神戸大学石田教授の液状ラバーのアプローチ、バンドー化学と西野のポリウレタンラバーのアプローチを同時進行で試みています。これらのアプローチを通して、ランニングシューズのソールへの展開を図っていきます。単にデザインだけでなく機能を求めるこれらアプローチは世界に類のない意欲的な試みです。さらにシューズだけでなく、ラバー本邦発祥の神戸の各種ラバー産業に貢献していければと考えています。ご支援・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

マシン研究開発チームリーダー

世界に類のない意欲的な試み。神戸のラバー産業に貢献していければと考えています。

(株)神戸工業試験場 鶴井 孝文 社長
素材開発チームリーダー

3Dプリンタマシンの開発

素材研究開発チームと密接な連携によってリアクティブ3Dプリンタの研究開発を担当します。開発の重要パーツであるプリンタヘッドの研究開発は神戸大学鈴木教授が担当し、マイクロ反応場のノズル流動特性を評価し、ポリウレタンラバーと架橋ラバーについてノズルの最適化技術の開発を行います。3Dプリンタのシステム設計および装置の全体設計については兵庫県立工業技術センターと㈱神戸工業試験場が担当し、開発された試作機の製作を行います。私たちは近代ゴム産業発祥の地である神戸から中小企業のものづくり技術と知恵を結集し、世界初のラバー用3Dプリンタの研究開発に夢を持って挑戦する所存です。