研究者・研究

シーズ集

一覧にもどる 印刷する

情報更新日

2018年1月24日

シーズ情報

研究課題名

高等生物のチトクロムP450を用いた難有機合成化合物の生産

キーワード

チトクロムP450、N末端配列の改変、新規カセットベクター、大腸菌、難有機合成化合物、化合物ライブラリー

分野

バイオ、医薬/医療機器

概要

 従来、低分子化合物の合成には有機合成化学の技術が多用されて来ました。しかし、有機合成ではコスト的に作製が困難な化合物、 いわゆる”難有機合成化合物”も数多くあることから、これらの合成に対する新たなアプローチが模索されています。本研究シーズではこれら難有機合成化合物を、生体酵素であるチトクロムP450を利用して生合成することを目指しています。

何が新しいか?

 高等生物には、微生物の数倍から数十倍のP450が存在することが知られており大変魅力的です。しかし、高等生物のP450は多くの場合膜局在性なので、バクテリアである大腸菌内でP450を発現させるのは困難でした。現在、高等生物のP450のN末端配列を改変することで大腸菌内へのP450酵素の発現効率が高まることが知られています。今回、大腸菌でP450を高発現させるためのP450N末端の改変配列を同定し、様々なP450のN末端配列を改変配列へと置換させることによりP450を高発現させることに成功しました。さらに、このN末端改変配列をベクターに組込むことで高等生物のP450を大腸菌で容易に発現させることができる新規カセットベクターを開発しました(特願:2006-132484)。

他の研究に対する優位性は何か?

 化学反応では困難な様々な炭素骨格への水酸基の付加を、高等生物由来のチトクロムP450を用いるという点で優位性があります。

どのような課題の解決に役立つか?

 従来の有機化学的手法では困難な反応を、生物の持つ触媒機能を利用することにより可能にできるので、今まで課題であった難有機合成化合物の製造における収率の悪化・コスト高などの問題の解消につながります。

他への応用・展開の可能性

関連する特許

関連する論文

参考図表

研究者情報

氏名

今石 浩正(イマイシ ヒロマサ)

所属

先端融合研究環

専門分野

生物化学、分子生物学、薬物代謝学(ヒト薬物代謝酵素の解析)、ナノテクノロジー

リンク

企業との協業に何を期待するか?

以下に関する共同研究

  1. 高度薬物代謝系酵素の超高感度活性測定法の開発
  2. バイオ・コンビナトリアルケミストリー
  3. ナノセンシングテクノロジー
  4. ヒト体内における化合物の安全性評価

問合せ先

神戸大学 学術・産業イノベーション創造本部
oacis-sangaku[at]edu.kobe-u.ac.jp
([at]を@に変更してお送りください。)

一覧にもどる 印刷する